あけましておめでとうございます。毎日寒い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
え塾の会員の皆様には旧年中はたいへんお世話になりました。今年も昨年以上に充実した授業を目指して、講師、スタッフ一同努力致しますのでよろしくお願い致します。
去年の暮れのお休み中に(秋)と(北)で2日がかりでアトリエの床を磨き、ワックスをかけました。2人とも筋肉痛になりました。
さて、今日は月曜日のコースの授業をご紹介します。月曜日の午前と午後のコース(抽象コース、絵画コース、水彩コース)では、画集を用いた講義を1時間、絵画制作時間2時間となっています。画集を使った講義は、作品を見る眼を養うこと、作家について知ること、表現と社会、時代との関係を知ることを通してより美術を楽しもうということを目的に行っています。当初は参考になりそうな画集を毎回アトリエに持ち込み、その作家について10分から20分くらいお話しするという程度でしたが、だんだんとテーマが生まれ、講義の形式となり、1時間から時には2時間に及んだこともありました。毎回の内容も少し連続性を持たせ、時代順に、また逆に遡ったりしながら学びました。皆さんからのリクエストに答えた授業を行なうこともありました。最近では展覧会にあわせて作家を解説するという授業も行うようにしています。このように授業形式や内容は少しずつ変化してきました。
以下は授業の記録です。
2009年9月─12月 画面への接触をテーマに解説 7回
2010年1月─6月 20世紀初頭の前衛芸術運動を、19世紀末に戻りつつ、2つの世界大戦と結びつけながら抽象絵画の形成を学びました。13回
2010年6月─8月 戦後アメリカの抽象表現(ニューヨークスクール)6回
2010年8月 2人の20世紀の具象絵画の巨匠 2回
2010年9月─12月 マネを出発点として、西洋絵画の歴史を逆に遡り、西洋近代の世界観を知る(途中、ランダムに日本の作家、現代の作家を挟んで) 13回
昨年も皆さん、熱心にノートを取られ、聴いていただけました。新年の最初はその番外編の新春企画として、1月10日の成人の日に損保ジャパン美術館での櫃田伸也展の会場で、櫃田伸也さんご本人にお話を伺うという授業です。月曜コース以外の方も、どなたでも参加自由です。(無料です。ただし、これから参加される方は展覧会の招待券がありませんので、会場には券をご自分で買って入っていただくことになります)
参加される方は1月10日a.m 10:30までに新宿の損保ジャパン美術館の待ち合いコーナーへお越し下さい。
年始のレギュラー授業の始まりは1月11日(火)のデッサンコースからです。お休み中風邪など引かれないようにご自愛下さい。(北)
2010年12月30日木曜日
2010年12月22日水曜日
水曜デッサンコース&アクリルコース 両コース今年最後の課題です。
2010年12月14日火曜日
絵画コース授業
今日は最近の絵画コースの授業作品をご紹介しましょう。
まずはIさんの作品です。Iさんは最近の何点かは、常に絵具を画面に付けていく触感を大切に描かれていました。この課題は、2つの台上にバラバラに配置されたモチーフを一つの画面内に自由に構成するという、大変難易度の高い課題でしたが、Iさんはストーリーを作り、雰囲気のある光のイメージで、画面の世界観を作っていくことに成功しています。
最後にOさんの作品です。Oさんは常に「私は目の前に見える物を、見ながらしか描けない」と言いながらも、「こんな風に描きたい」「こんな色にしたい」などと、かなりのこだわりの持ち主です。この作品は、ロシアのイコンを切っ掛けにして、それを自分なりにアレンジして描いています。頭から肩にかけての形の美しさや、手の表情の優しさ、コスチュームの表現等に独特のこだわりが感じられます。
少しずつ自分の表現を見つけつつある3人の方の作品を見ていただきましたが、アトリエにいると、他にも確実に絵に対する意識が変わってきていることが解ります。それは絵を一枚描くためにそれぞれの方が集めてきた資料が増えてきたことなどにも感じられ、絵の勉強が確実に一段階深まってきている証拠だと思います。(北)
絵画コースでは、それぞれの生徒さんの経験や進度に合わせてアドバイスをしていますが、共通のテーマとして「これから描く絵のイメージを持つこと」であったり、「そのイメージを探し、作るために、エスキースをしっかりと行なうこと」などを、強調してきました。なかなか難しいことではあると思いますが、最近の教室内の何人かの生徒さんの作品には、そのことがそれぞれのやり方で出来つつあるのではないかと感じています。
まずはIさんの作品です。Iさんは最近の何点かは、常に絵具を画面に付けていく触感を大切に描かれていました。この課題は、2つの台上にバラバラに配置されたモチーフを一つの画面内に自由に構成するという、大変難易度の高い課題でしたが、Iさんはストーリーを作り、雰囲気のある光のイメージで、画面の世界観を作っていくことに成功しています。
次にHさんの作品です。
Hさんは、長い間、透明水彩だけで描いていましたが、ある作家の作品に興味を持ち、その作家の表現を研究することの中で、モチーフを写すことではなく積極的な絵作りを始めました。また、自分のこだわった絵肌を表したいというこだわりも生まれ、さまざまな素材を使いだしました。これはガッシュ(不透明水彩)とパステルの併用です。線を引いていくことと消していくことのなかで、綺麗な絵のバランスを探すことができました。色を絞って表現していることも綺麗です。
少しずつ自分の表現を見つけつつある3人の方の作品を見ていただきましたが、アトリエにいると、他にも確実に絵に対する意識が変わってきていることが解ります。それは絵を一枚描くためにそれぞれの方が集めてきた資料が増えてきたことなどにも感じられ、絵の勉強が確実に一段階深まってきている証拠だと思います。(北)
2010年11月24日水曜日
デッサンコース水曜クラス&アクリルコース水曜クラス
2010年11月15日月曜日
絵画制作の基礎知識VOL.1
11月のスポット講座「絵画教室の基礎知識」無事終了しました。今回のスポット講座も、たくさんの方が受講して下さり、授業自体も非常に活気のある良い雰囲気となりました!
さて、今回は「名画から学ぶ構図」と副題し、構図の基本的な考え方から応用編へとお話しさせて頂戴いた後、絵画制作に欠く事の出来ない「エスキース」についての考え方をお話ししました。
構図について、授業では具体的に「ダメな構図」についてご説明しましたが、「構図」というのは絵のねらいがあって初めて具体性を帯びてくるところがあります。例えば、人物を描く場合なら、顔の表情を克明に捉えたい場合と、その人物を使って孤独感を表現したい場合では自ずと構図が変わってきます。狙いがあれば「ダメな構図」が「良い構図」になる事だってありえます。ご紹介したモランディの作品などはセオリー通りに考えると非常にきわどい構図ばかりではないでしょうか。構図を単なる入れ方と捉えずに、事前にエスキースを行いながら、イメージや狙いを具体的にしていきながら構図を考えると良いですね。
エスキースについては授業の中でも折に触れてお話しするのですが、なかなかそのイメージが掴みにくいようですので、今回講師Kがなんと、一つのモチーフをもとに50枚を超えるエスキースを作成して持ってきてくれました〜
デッサンから始まり、さまざまな素材・空間を扱ったバリエーションに富んだエスキースが並び、皆さん、とても興味深く作品を眺められていました。かなり多くの、素材の扱いや発想の持ち方など具体的な質問が飛び交いましたね!また、絵画コースの生徒さんであるTさんの作品からもエスキースをお借りし、スライドにてご紹介させて頂きました。
一つのモチーフから複数の作品イメージを展開するK講師のエスキース、モチーフの配置や空間の扱いを微妙に変化させ一つの作品を掘り下げていこうとするTさんのエスキース。エスキースに「こうしなければならない」という決まりやタブーはありません。また、初めからイメージが具体的に見えていてエスキースするものでもありません。手を動かす事で構図や色彩へのイメージ、作品の中で狙いたい内容など具体的になってくると思います。エスキースなら、ひどい失敗しても大丈夫ですし、気軽にやってみたい事を試せますね。
次回絵画制作の基礎知識、エスキースの実践編、みたいな企画が出来たらな〜と考えています。今回の講座について、受講された方の感想やご意見お待ちしています!
2010年11月13日土曜日
デッサンコース・水彩コース土曜クラス合同スケッチ ★江ノ島★
2010年11月3日水曜日
スポット講座予告「絵画制作の基礎知識」
初めての方にとって絵を描く事は何事も難しく、戸惑う事ばかりかと思いますが、ある程度経験を積んで枚数を重ねると、少し余裕が出てきて勉強も次の段階に入ります。「対象を見て描く」という事から、「対象を利用して絵を作る」という事へのステップアップです。この時期には、描く前に完成の絵のイメージをもつ事の大事さを教室の中でも繰り返しアドバイスしていますが、そうは言ってもなかなか簡単にできる事ではありません。「自分が描きたい絵はどんな絵なのか」頭の中だけではイメージするだけではなかなか形になりません。エスキースにより手を動かして、手で考えることにより、イメージは徐々に具体的になってくるのです。その為の具体的な手法と素材の選択について、11月14日のスポット講座「絵画制作の基礎知識」で、実例を用いて解説を行ないます。先月まで絵画コースで実際に皆さんに描いていただいていたひとつのモチーフから、約50枚のエスキースを展開させ、イメージ作りを行なっていったその過程を見ていただこうと考えています。ここではその一部をご紹介します。
2010年10月21日木曜日
短期講座いろいろやっています。
ご無沙汰しています。
え塾では、通年通えるレギュラー講座の他に1ヶ月単位や2ヶ月など短期間で学べる講座を随時行っています。芸術の秋(笑)という事もあり、この10月は3つの短期講座を行っています。まだそれぞれ作品は完成していませんが、途中経過をお知らせしたいと思います。
「古典技法を学ぶ」
9月から開講している講座で、10月末まで計8回の授業です。油彩画が登場するまでに広くヨーロッパで使われていた「卵テンペラ」という絵具と油彩を使った「混合技法」を体験して頂く講座です(この講座の内容については以前このブログ上でも詳細を書いていますのでそちらもご覧下さいね)。今回は8週ある中、前半は支持体(画面)作りと卵テンペラの絵具作りとデッサンに割き、後半から本画制作です。6週目を終えた段階の様子が下記の写真です。
モチーフはパン・卵・ナイフ・ビロード風の赤い布。ここまではとてもいい感じですね。後2週間どこまで描き込めるでしょうか。
今回は共通モチーフで皆さんに描いて頂いていますが、日頃からお孫さんをテーマに描いていらっしゃるSさん、今回のテンペラでもお孫さんの顔を描きたいというご希望がありましたので、ただ一人写真を見ながらの制作です。
少し雰囲気が掴めてきました。背景のイメージや着ている服の色によって絵の雰囲気も変わってくるのでその辺りも考えながら制作中です。Sさんのお孫さん、とってもかわいいです!
「デッサン超基本講座」
本講座は10月の1ヶ月間、計4回でデッサンの基本的事項を押さえて頂こうという講座です。実は以前8月に行った「デッサン超上達講座」の改訂版なのですが、前回行った内容をベースに担当講師が練りに練り上げた中身の濃い授業です!え塾のレギュラー授業及び短期講座は描く事を中心にした講座が殆どですが、この「デッサン超・・・」シリーズは講義が中心の講座です。
板書しながらの講義・・・授業っぽいですね(笑)。
形の捉え方、遠近法、明暗の考え方など、「普通に見えるように描く」ためにはいくつか押さえておきたい法則があります。これにはもう理解して頂くしかない内容ですので、しっかりと講義をした上で学んだ事を確認する意味で簡単なスケッチをして頂いています。下記はそのスケッチをして頂いている一コマです。
「ご自宅にあるじょうろを思い出して描いてみましょう。」
見て描く訳ではなく記憶を頼りに描きますので、かなり皆さん苦労されましたが、ポイントは三面図(上から見た図・側面から見た図・正面から見た図)をしっかりと頭に描きながら、どういう構造になっているのかを具体的に理解しながら描く事です。普段、教室でモチーフを見ている時でもご自分が見ている場所からだけでなく、複数の場所から観察して形の構造を理解する事出来るようになると良いですね。
今回の講座ではデッサンをする上で非常に重要なポイントばかりをピックアップしています。そして「基本」ですけれど易しくはない内容です。完璧な理解はすぐには難しいでしょうが、しっかり押さえて何度か繰り返して身につけて頂ければかなり楽に形が捉まえられるようになるはずです。是非、お配りしたテキストを基に、復習されて下さいね!受講後のご質問も大歓迎です!
「日本画で描く四季」
岩絵具を使って本格的な日本画を体験して頂く、2ヶ月完結の講座です。「四季を描く」の予定でしたが、講師の考えで今回のモチーフは急遽百合に決定!「花」は皆さん描きたいモチーフのナンバ−1ではないでしょうか。中でもバラ、百合は人気が高いですね。悩ましいのはお花は持ちが悪いこと。すぐに萎れたり、色が変わってしまいます。そのため、日本画講座ではモチーフが一番生き生きしているうちにしっかりとデッサンを行っておきます。漠然と見て描くのではなく、モチーフが無くなってもデッサンを見て描けるようにしっかりと構造を観察しながら描きます。その後、そのデッサンを転写した後本画制作へ。こちらの講座は、途中経過の写真が撮影出来なかったので、再度後日掲載したいと思います。
さて、10月27日より人物の短期講座が始まります。まだ若干の空きがありますので、人物を描きたいと思っている方、是非この機会をご利用下さい!
え塾では、通年通えるレギュラー講座の他に1ヶ月単位や2ヶ月など短期間で学べる講座を随時行っています。芸術の秋(笑)という事もあり、この10月は3つの短期講座を行っています。まだそれぞれ作品は完成していませんが、途中経過をお知らせしたいと思います。
「古典技法を学ぶ」
9月から開講している講座で、10月末まで計8回の授業です。油彩画が登場するまでに広くヨーロッパで使われていた「卵テンペラ」という絵具と油彩を使った「混合技法」を体験して頂く講座です(この講座の内容については以前このブログ上でも詳細を書いていますのでそちらもご覧下さいね)。今回は8週ある中、前半は支持体(画面)作りと卵テンペラの絵具作りとデッサンに割き、後半から本画制作です。6週目を終えた段階の様子が下記の写真です。
モチーフはパン・卵・ナイフ・ビロード風の赤い布。ここまではとてもいい感じですね。後2週間どこまで描き込めるでしょうか。
今回は共通モチーフで皆さんに描いて頂いていますが、日頃からお孫さんをテーマに描いていらっしゃるSさん、今回のテンペラでもお孫さんの顔を描きたいというご希望がありましたので、ただ一人写真を見ながらの制作です。
少し雰囲気が掴めてきました。背景のイメージや着ている服の色によって絵の雰囲気も変わってくるのでその辺りも考えながら制作中です。Sさんのお孫さん、とってもかわいいです!
「デッサン超基本講座」
本講座は10月の1ヶ月間、計4回でデッサンの基本的事項を押さえて頂こうという講座です。実は以前8月に行った「デッサン超上達講座」の改訂版なのですが、前回行った内容をベースに担当講師が練りに練り上げた中身の濃い授業です!え塾のレギュラー授業及び短期講座は描く事を中心にした講座が殆どですが、この「デッサン超・・・」シリーズは講義が中心の講座です。
板書しながらの講義・・・授業っぽいですね(笑)。
形の捉え方、遠近法、明暗の考え方など、「普通に見えるように描く」ためにはいくつか押さえておきたい法則があります。これにはもう理解して頂くしかない内容ですので、しっかりと講義をした上で学んだ事を確認する意味で簡単なスケッチをして頂いています。下記はそのスケッチをして頂いている一コマです。
「ご自宅にあるじょうろを思い出して描いてみましょう。」
見て描く訳ではなく記憶を頼りに描きますので、かなり皆さん苦労されましたが、ポイントは三面図(上から見た図・側面から見た図・正面から見た図)をしっかりと頭に描きながら、どういう構造になっているのかを具体的に理解しながら描く事です。普段、教室でモチーフを見ている時でもご自分が見ている場所からだけでなく、複数の場所から観察して形の構造を理解する事出来るようになると良いですね。
今回の講座ではデッサンをする上で非常に重要なポイントばかりをピックアップしています。そして「基本」ですけれど易しくはない内容です。完璧な理解はすぐには難しいでしょうが、しっかり押さえて何度か繰り返して身につけて頂ければかなり楽に形が捉まえられるようになるはずです。是非、お配りしたテキストを基に、復習されて下さいね!受講後のご質問も大歓迎です!
「日本画で描く四季」
岩絵具を使って本格的な日本画を体験して頂く、2ヶ月完結の講座です。「四季を描く」の予定でしたが、講師の考えで今回のモチーフは急遽百合に決定!「花」は皆さん描きたいモチーフのナンバ−1ではないでしょうか。中でもバラ、百合は人気が高いですね。悩ましいのはお花は持ちが悪いこと。すぐに萎れたり、色が変わってしまいます。そのため、日本画講座ではモチーフが一番生き生きしているうちにしっかりとデッサンを行っておきます。漠然と見て描くのではなく、モチーフが無くなってもデッサンを見て描けるようにしっかりと構造を観察しながら描きます。その後、そのデッサンを転写した後本画制作へ。こちらの講座は、途中経過の写真が撮影出来なかったので、再度後日掲載したいと思います。
さて、10月27日より人物の短期講座が始まります。まだ若干の空きがありますので、人物を描きたいと思っている方、是非この機会をご利用下さい!
2010年9月11日土曜日
土曜午後 水彩画コース
土曜午後水彩画コースです。
今回の課題をご紹介いたします。
図版模写です。
好きな画家の作品を選ぶところからスタートします。
作家を調べたり選んだりその中でまた新しい作家を知ったりと楽しい導入部。
実際の作業では、画家がどのように様にその一枚を描いていったのかを想像しながら描いていきます。
終わった後には必ず手ごたえを持てるようなごほうびが待っている課題です。
作品をご紹介いたします。
トレースの段階です。
細かい表情を追う中にもいろいろな発見があったりします。
前から好きな絵だったという作品を頑張っています。完成間近ですね。
こちらも完成間近。
こちらの方は、ご自分のお子様をモデルにパロディ作品を制作しています。
力がつくとこんなこともできて楽しいですよね。
今回の課題をご紹介いたします。
図版模写です。
好きな画家の作品を選ぶところからスタートします。
作家を調べたり選んだりその中でまた新しい作家を知ったりと楽しい導入部。
実際の作業では、画家がどのように様にその一枚を描いていったのかを想像しながら描いていきます。
終わった後には必ず手ごたえを持てるようなごほうびが待っている課題です。
作品をご紹介いたします。
トレースの段階です。
細かい表情を追う中にもいろいろな発見があったりします。
前から好きな絵だったという作品を頑張っています。完成間近ですね。
こちらも完成間近。
こちらの方は、ご自分のお子様をモデルにパロディ作品を制作しています。
力がつくとこんなこともできて楽しいですよね。
2010年8月20日金曜日
予習版!短期講座第3弾「古典技法を学ぶ」:その4
今回はいよいよ固有色を着けていきます。これまで、絵具はテンペラのホワイトしか使ってきませんでしたが、ここで初めて有彩色を、それも油絵具を使っていきます。
油絵具、と聞くと初めての方は少し身構えるかもしれません。でも、ここからは特に難しい事がありません!前回までの作業でしっかりとデッサン的に形が捉えられていますから、着色するような気持ちで、薄く透明色を塗布していきます(グレーズ技法。グラッシとも言う。薄くのせるのがポイント!あくまでもこれまでの下地を活かして下さいね!)。また、油絵具にはもともと絵具自体に不透明なものと透明なものが存在します。今回は、下地のテンペラ絵具による描画層をしっかり活かすため、茶系で透明度の高い「イタリアンピンク」という絵具をパンの部分に使用しました。
いかがでしょう?ぐっとリアルなフランスパンに近付きましたね〜。
同じような要領で、背景と紙の部分にも油絵具の透明色を置いていきます。紙は白ですが、やや蛍光色の青みがかった紙の特長を出すため、また、パンや背景の褐色を際立たせる効果も狙って反対色にあたる「ウルトラマリン」を紙に塗布しています。
画面上ではお伝え出来ないのが残念ですが、油絵具が画面に塗布されると油の効果により画面に深いツヤがもたらされる事が実際に描いていると体感出来ると思います。(透明度の高い油絵具を塗り重ねた深い艶のある奥行き感は、ルネッサンス期のリアルな奥行き感のある表現には無くてはならないものでした。)
この後、油絵具を塗布した事により形のメリハリが弱くなってしまった部分や、より表情を描き込みたい部分などに再度テンペラのホワイトと油絵具を使って手を入れていきます。実はここからが、テンペラを使った「混合技法」の醍醐味のひとつ!本来なら油絵具を塗った上に、水溶性の絵具はのりませんが、テンペラは卵を使っていますので、卵の油分の乳化によって水を使って薄めて使っているのに、油絵具の上に加筆が出来るのです。そして、速乾性ですので、更にその上からまたグレーズ・・・そういった事を数回繰り返していきます。
なお、通常油絵具は乾きにくく、それゆえ初心者の方に描きにくいと敬遠される事もあるのですが、「混合技法」では油絵具を薄く、かつ速乾性のある画溶液を使うため乾燥時間が非常に早く、スピーディーに作業を進める事が出来ます。
さて、見本は未完のまま、この予習版ブログも今回で終了します。ブログ上では、今回の講座の授業内容を簡潔に、わかりやすく(を心がけて)書いていますが、テンペラ絵具やテンペラ絵具の使い方、または混合技法にはこの他にも様々な方法があるようです。実際の授業では、描画のちょっとしたテクニックやテンペラ絵具や混合技法で描かれた作品の魅力などをお伝えする予定でいます!
油絵具、と聞くと初めての方は少し身構えるかもしれません。でも、ここからは特に難しい事がありません!前回までの作業でしっかりとデッサン的に形が捉えられていますから、着色するような気持ちで、薄く透明色を塗布していきます(グレーズ技法。グラッシとも言う。薄くのせるのがポイント!あくまでもこれまでの下地を活かして下さいね!)。また、油絵具にはもともと絵具自体に不透明なものと透明なものが存在します。今回は、下地のテンペラ絵具による描画層をしっかり活かすため、茶系で透明度の高い「イタリアンピンク」という絵具をパンの部分に使用しました。
いかがでしょう?ぐっとリアルなフランスパンに近付きましたね〜。
同じような要領で、背景と紙の部分にも油絵具の透明色を置いていきます。紙は白ですが、やや蛍光色の青みがかった紙の特長を出すため、また、パンや背景の褐色を際立たせる効果も狙って反対色にあたる「ウルトラマリン」を紙に塗布しています。
画面上ではお伝え出来ないのが残念ですが、油絵具が画面に塗布されると油の効果により画面に深いツヤがもたらされる事が実際に描いていると体感出来ると思います。(透明度の高い油絵具を塗り重ねた深い艶のある奥行き感は、ルネッサンス期のリアルな奥行き感のある表現には無くてはならないものでした。)
この後、油絵具を塗布した事により形のメリハリが弱くなってしまった部分や、より表情を描き込みたい部分などに再度テンペラのホワイトと油絵具を使って手を入れていきます。実はここからが、テンペラを使った「混合技法」の醍醐味のひとつ!本来なら油絵具を塗った上に、水溶性の絵具はのりませんが、テンペラは卵を使っていますので、卵の油分の乳化によって水を使って薄めて使っているのに、油絵具の上に加筆が出来るのです。そして、速乾性ですので、更にその上からまたグレーズ・・・そういった事を数回繰り返していきます。
なお、通常油絵具は乾きにくく、それゆえ初心者の方に描きにくいと敬遠される事もあるのですが、「混合技法」では油絵具を薄く、かつ速乾性のある画溶液を使うため乾燥時間が非常に早く、スピーディーに作業を進める事が出来ます。
さて、見本は未完のまま、この予習版ブログも今回で終了します。ブログ上では、今回の講座の授業内容を簡潔に、わかりやすく(を心がけて)書いていますが、テンペラ絵具やテンペラ絵具の使い方、または混合技法にはこの他にも様々な方法があるようです。実際の授業では、描画のちょっとしたテクニックやテンペラ絵具や混合技法で描かれた作品の魅力などをお伝えする予定でいます!
2010年8月10日火曜日
予習版!短期講座第3弾「古典技法を学ぶ」:その3
前回は、テンペラ絵具での描写についてご紹介しました。今回は、固有色を着けていく前に、ホワイトの絵具で描画していく際のコツを少しお話ししておきます。
前回の2枚目の図版のところでお話しした中に、「細かい線のタッチで描かれている」という部分があります。なぜ線のタッチで描くかというと、線の疎密で明るさ暗さをコントロールしたいからです。単純に明るいところは線の密度を濃く、暗いところは密度を低くする事で「明~暗のグラデーション」を作る事が出来ます。図版で言うと(下記の図版を参照)、パンの下に敷かれている紙の、もっとも明るい部分はかなり線が密になっていてタッチも見えないぐらいになっていますね。逆に、パンの中など中間~暗色の部分はタッチがしっかり見えて、下地が透けているのがわかります。
いきなりべた塗りで、下地を潰してしまわずに、下地の暗さを活かしながら「明~暗」をコントロールする、という事が描画のコツです。
しかし、実際に筆を持って描写してみると、この「細かい線のタッチ」というのが初めての方にはなかなか難しいのです。小雨のようにサッサッと引けると良いのですが、最初は難儀だと感じる方が多いと思います。そういう時は無理せず、細かい部分は「点描する」・広い面は「大きめの筆を使う」・グラデーションする部分は「ぼかし筆を使う」で対応していきましょう。
上の図版の背景部分は大きめな筆を使っています。この面積を線描で埋めるのは大変ですのでこういった部分は大きめな筆でOKです。ただし、この場合でも、濃い絵具で塗りつぶしてしまうのではなく、下地を透かすようにしているところがポイントです。
ぼかし筆:たたき筆と記載される場合も。画面上で絵具を軽くたたいてグラデーションさせていくのに使います。ぼかし筆にもいろいろありますが、今回の講座ではお貸しする予定でいます。
前回、この回で「固有色を着ける」と予告してしまいましたが、それは次回に・・・。
前回の2枚目の図版のところでお話しした中に、「細かい線のタッチで描かれている」という部分があります。なぜ線のタッチで描くかというと、線の疎密で明るさ暗さをコントロールしたいからです。単純に明るいところは線の密度を濃く、暗いところは密度を低くする事で「明~暗のグラデーション」を作る事が出来ます。図版で言うと(下記の図版を参照)、パンの下に敷かれている紙の、もっとも明るい部分はかなり線が密になっていてタッチも見えないぐらいになっていますね。逆に、パンの中など中間~暗色の部分はタッチがしっかり見えて、下地が透けているのがわかります。
いきなりべた塗りで、下地を潰してしまわずに、下地の暗さを活かしながら「明~暗」をコントロールする、という事が描画のコツです。
しかし、実際に筆を持って描写してみると、この「細かい線のタッチ」というのが初めての方にはなかなか難しいのです。小雨のようにサッサッと引けると良いのですが、最初は難儀だと感じる方が多いと思います。そういう時は無理せず、細かい部分は「点描する」・広い面は「大きめの筆を使う」・グラデーションする部分は「ぼかし筆を使う」で対応していきましょう。
上の図版の背景部分は大きめな筆を使っています。この面積を線描で埋めるのは大変ですのでこういった部分は大きめな筆でOKです。ただし、この場合でも、濃い絵具で塗りつぶしてしまうのではなく、下地を透かすようにしているところがポイントです。
ぼかし筆:たたき筆と記載される場合も。画面上で絵具を軽くたたいてグラデーションさせていくのに使います。ぼかし筆にもいろいろありますが、今回の講座ではお貸しする予定でいます。
前回、この回で「固有色を着ける」と予告してしまいましたが、それは次回に・・・。
2010年8月6日金曜日
予習版!短期講座第3弾「古典技法を学ぶ」:その2
前回は、テンペラ絵具についての性質や今回の講座についての概要をお話ししましたが、今日のブログからは、いよいよ実際の授業の手順についてお話ししていきます。
その前に前回のブログを読まれた方から「予習版ってどういう事?」とご質問がありましたので、お答えしておきますね。一部の方から古典技法をやってみたいというお話を聞いていましたので、であれば「テンペラ」あたりが扱いやすくかつ面白いのではないかという話になったのですが、一部の古典技法ファン以外の方にとっては、「テンペラって何?」「古典技法ってどんなもの?」「どんな授業なの」という感じですよね。受講を考えていらっしゃる方には、予習的にこんな手順でこんな事をやるということをお大まかにイメージして頂きつつ、かつ「テンペラ」や「古典技法」に予備知識が無い方にも具体的に興味を持って頂ければ・・・という思いで記事を書いております。もちろん、きちんとした内容は講座内でじっくりお伝えしていきますので、あくまでも予備知識的に読んで頂ければと思います。ここで理解出来ない部分があっても大丈夫ですよ!
では、実際の授業予習版!始めます!
今回の授業では、いきなり絵具を使って本画を制作するという事はしません。しっかり事前にデッサンし、それを本画にトレースするという手順を踏みます。
この状態で、ある程度出来上がりのイメージをしっかり掴んでおきます。(この部分でデッサンに自信が無い!という方にはもちろん、お手伝いさせて頂きます!)
これを、事前に地塗りを施しておいた画面に、トレーシングペーパーなどを使ってデッサンを鉛筆などで転写します。このサンプルでは、深い緑をジェッソを使って地塗りしています。
ここからいよいよテンペラの出番です!
地塗りを施した画面にテンペラ絵具のホワイトを使って、明るい形を描き起していきます。イメージとしては白い紙に黒い鉛筆で描いていく通常のデッサンの逆をしているような感じで、暗いトーンの中から明るい形を描き起していきます。
描き込まれたパンの細部を見ると、細かい線のタッチで描かれているのがわかると思います。実際に描いて頂くとわかりますが、描いたところがあっという間に乾いていくので、どんどん描き進められます。どんどん描き込んで・・・この状態までテンペラ絵具のホワイトのみで描いていきます。
次回は、いよいよ固有色を置いていきます。
まめ知識:テンペラのみならず、油彩を使った場合であっても、このように描き出しにホワイトの絵具を使ってもののボリュームや空間を掴んでしまうところが古典技法の特長のひとつです。
その前に前回のブログを読まれた方から「予習版ってどういう事?」とご質問がありましたので、お答えしておきますね。一部の方から古典技法をやってみたいというお話を聞いていましたので、であれば「テンペラ」あたりが扱いやすくかつ面白いのではないかという話になったのですが、一部の古典技法ファン以外の方にとっては、「テンペラって何?」「古典技法ってどんなもの?」「どんな授業なの」という感じですよね。受講を考えていらっしゃる方には、予習的にこんな手順でこんな事をやるということをお大まかにイメージして頂きつつ、かつ「テンペラ」や「古典技法」に予備知識が無い方にも具体的に興味を持って頂ければ・・・という思いで記事を書いております。もちろん、きちんとした内容は講座内でじっくりお伝えしていきますので、あくまでも予備知識的に読んで頂ければと思います。ここで理解出来ない部分があっても大丈夫ですよ!
では、実際の授業予習版!始めます!
今回の授業では、いきなり絵具を使って本画を制作するという事はしません。しっかり事前にデッサンし、それを本画にトレースするという手順を踏みます。
この状態で、ある程度出来上がりのイメージをしっかり掴んでおきます。(この部分でデッサンに自信が無い!という方にはもちろん、お手伝いさせて頂きます!)
これを、事前に地塗りを施しておいた画面に、トレーシングペーパーなどを使ってデッサンを鉛筆などで転写します。このサンプルでは、深い緑をジェッソを使って地塗りしています。
ここからいよいよテンペラの出番です!
地塗りを施した画面にテンペラ絵具のホワイトを使って、明るい形を描き起していきます。イメージとしては白い紙に黒い鉛筆で描いていく通常のデッサンの逆をしているような感じで、暗いトーンの中から明るい形を描き起していきます。
描き込まれたパンの細部を見ると、細かい線のタッチで描かれているのがわかると思います。実際に描いて頂くとわかりますが、描いたところがあっという間に乾いていくので、どんどん描き進められます。どんどん描き込んで・・・この状態までテンペラ絵具のホワイトのみで描いていきます。
次回は、いよいよ固有色を置いていきます。
まめ知識:テンペラのみならず、油彩を使った場合であっても、このように描き出しにホワイトの絵具を使ってもののボリュームや空間を掴んでしまうところが古典技法の特長のひとつです。
2010年8月3日火曜日
予習版!短期講座第3弾「古典技法を学ぶ」
暑い日が続きますね〜!アトリエでは、あまりの暑さに8月は授業をお休みをされるという方もいらっしゃいますが、ご自宅でも熱中症・夏バテなどお気をつけてお過ごし下さい。
さて、9月開講の短期講座「古典技法を学ぶ」の告知をHPに掲載しました。それに伴い、本ブログでは今回の授業内容を予習的にお伝えしていく予定です。ご興味ある方、是非お付き合い下さい。
今回描いて頂くのは、↓ です。
上の画像は今回制作する作品のサンプルです。(未完)
なかなか上手ですね。講師が描いているのですから当たり前ですが、実はこれはテンペラという技法に助けられてもいるのです。ということは・・・??
使用している画材は、皆さんおなじみの「油絵具」に加えて「テンペラ絵具」というものを併用して使っています。絵具の歴史は、画面に色材をくっつける材料の歴史でもあることは、多くの方がご存じだと思いますが、テンペラ絵具というのは、ヨーロッパで油彩が誕生する以前に使用されていた絵具で、油の代わりに卵を使って顔料を練っています。今回の講座では、いくつか面白い山場を用意していますが、そのひとつとして、卵を使ったテンペラ絵具を手作りするところから体験して頂く予定です。
テンペラ絵具とは、卵を乳化させたもので絵具を練ります。つまりマヨネーズのような状態です。マヨネーズは水にも溶けますし、油にも溶けますね。マヨネーズ状になった卵に顔料を混ぜると、水にも油にも溶ける絵具が出来上がります。水で薄く溶いたテンペラ絵具は水彩絵具のように乾きが早く、どんどん描き進める事ができ、そして、油絵具と交互に使う事が出来ます。また、油絵具以上に鮮やかな発色の良さもその魅力のひとつといえるでしょう。有名なボッティチェッリの「ヴィーナス誕生」はテンペラを使用して描かれています。
今回の授業では、テンペラ絵具の水とも油とも相性の良い性質を使った、テンペラ絵具と油絵具のお互いの良さを上手く利用した<混合技法>を学びます。今回は「〜技法を学ぶ」ですから、ふたつの絵具を効果的に使い分ける方法や描画のポイントなど技法的な事もしっかり学んでいきたいと思います。その内容については、次回のブログより少しずつお伝えしていきます。
さて、9月開講の短期講座「古典技法を学ぶ」の告知をHPに掲載しました。それに伴い、本ブログでは今回の授業内容を予習的にお伝えしていく予定です。ご興味ある方、是非お付き合い下さい。
今回描いて頂くのは、↓ です。
上の画像は今回制作する作品のサンプルです。(未完)
なかなか上手ですね。講師が描いているのですから当たり前ですが、実はこれはテンペラという技法に助けられてもいるのです。ということは・・・??
使用している画材は、皆さんおなじみの「油絵具」に加えて「テンペラ絵具」というものを併用して使っています。絵具の歴史は、画面に色材をくっつける材料の歴史でもあることは、多くの方がご存じだと思いますが、テンペラ絵具というのは、ヨーロッパで油彩が誕生する以前に使用されていた絵具で、油の代わりに卵を使って顔料を練っています。今回の講座では、いくつか面白い山場を用意していますが、そのひとつとして、卵を使ったテンペラ絵具を手作りするところから体験して頂く予定です。
テンペラ絵具とは、卵を乳化させたもので絵具を練ります。つまりマヨネーズのような状態です。マヨネーズは水にも溶けますし、油にも溶けますね。マヨネーズ状になった卵に顔料を混ぜると、水にも油にも溶ける絵具が出来上がります。水で薄く溶いたテンペラ絵具は水彩絵具のように乾きが早く、どんどん描き進める事ができ、そして、油絵具と交互に使う事が出来ます。また、油絵具以上に鮮やかな発色の良さもその魅力のひとつといえるでしょう。有名なボッティチェッリの「ヴィーナス誕生」はテンペラを使用して描かれています。
今回の授業では、テンペラ絵具の水とも油とも相性の良い性質を使った、テンペラ絵具と油絵具のお互いの良さを上手く利用した<混合技法>を学びます。今回は「〜技法を学ぶ」ですから、ふたつの絵具を効果的に使い分ける方法や描画のポイントなど技法的な事もしっかり学んでいきたいと思います。その内容については、次回のブログより少しずつお伝えしていきます。
2010年7月17日土曜日
土曜日午前デッサンクラス
2010年7月15日木曜日
日本画入門講座<季節を描く>レポート!
6月6日、13日に日本画の体験授業「日本画入門講座<季節を描く>」が行われました。通常の日本画コースの授業では、岩絵具を使って制作していますが、今回は限られた時間の中で完成させるため、色紙と顏彩をご用意させて頂きました。
モチーフは、季節を感じる「枝豆」と「茗荷(みょうが)」です。
鮮やかな色彩が、夏らしさを感じさせます。ふっくらとしたさやのリズム感が良いですね。手作りの落款とサインを入れて出来上がりです。
在籍生の方にも、同じ課題を制作して頂きました。線・色彩共にこなれた感じがあり、軽快な印象の作品に仕上がりました。ふたつの茗荷の表情の描き分け方も気が利いています。
↓通常の授業で、春以降制作してこられた作品も完成しました!こちらの2作品は岩絵具を使用しています。実際の肌合いが画像ではお伝えしきれないのが、残念です。
日本画コースでは、本格的な岩絵具を使いながら、初心者の方にもわかりやすい授業を提供しています。ご興味ある方、一度是非、授業を覗きにいらして下さい!
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