2010年11月3日水曜日

スポット講座予告「絵画制作の基礎知識」

初めての方にとって絵を描く事は何事も難しく、戸惑う事ばかりかと思いますが、ある程度経験を積んで枚数を重ねると、少し余裕が出てきて勉強も次の段階に入ります。「対象を見て描く」という事から、「対象を利用して絵を作る」という事へのステップアップです。この時期には、描く前に完成の絵のイメージをもつ事の大事さを教室の中でも繰り返しアドバイスしていますが、そうは言ってもなかなか簡単にできる事ではありません。「自分が描きたい絵はどんな絵なのか」頭の中だけではイメージするだけではなかなか形になりません。エスキースにより手を動かして、手で考えることにより、イメージは徐々に具体的になってくるのです。その為の具体的な手法と素材の選択について、11月14日のスポット講座「絵画制作の基礎知識」で、実例を用いて解説を行ないます。先月まで絵画コースで実際に皆さんに描いていただいていたひとつのモチーフから、約50枚のエスキースを展開させ、イメージ作りを行なっていったその過程を見ていただこうと考えています。ここではその一部をご紹介します。

上のデッサンは、モチーフをできるだけ忠実に描いてみた
それでも絵を作っていく意識がかなり必要

色を使った方がイメージし易いですね

展開させていったエスキース



こんな絵もできました

また、「名画から学ぶ構図」と副題がついていますが、構図の初歩的知識をテキストを使って解説し、もう一歩進んで、「絵になる構図」をスライドを使用して古今東西の名画から学んでいく予定です。ぜひ、皆さんのご参加をお待ちしています。