2013年2月28日木曜日

レギュラー講座絵画コース・水彩画コース/風景を描く

先日は木曜日の絵画コースの様子をご紹介させて頂きましたが、今回は金曜日の絵画コース・水彩画コースの授業風景をご紹介させて頂きます。

金曜日は、当え塾のクラスの中でも最も水彩画を描かれる方が多いクラスです。2〜3名を除いてほとんどの方が水彩画を描いていらっしゃいます。また、水彩を素材として選ばれる方はテーマに風景を好まれる方が多いですね。という訳で、今回は水彩で風景を描かれている方を中心にご紹介します。


↑水彩画の技法を常に熱心に研究されるSさん。
技法や画材の事などいつもお話参考にさせて頂いております。


↑水彩画を初めて1年半ぐらいになられるでしょうか。
静物から始め、ここ数課題はご自身がヨーロッパ旅行された時のスナップとスケッチをもとに風景画を描かれている、Kさん。


同じく水彩画歴約1年半のIさん。
こちらの方もご自身が撮影された風景をもとに描かれています。
パース(遠近法)の問題や樹木の重なりなど、
難しい部分を模索しつつひとつずつクリアしていきます。

授業で風景を描く場合は、野外で描く事ができないので、どうしても写真を使った制作になってしまいます。写真を使う事自体が悪い訳ではありませんが、ややもすると写真に似る事が絵の完成と考えられがちになってしまうので、単なる写真模写にならないよう工夫したいものです。

そんな中で仕上がったのが、下記のSさんの1枚。


見せたい要素を絞り、水彩の表現にも非常にこだわっていらっしゃいます。
遠景の部分に作っていたデカルコマニーの表現が描き込むにつれて
弱くなってしまったのが残念ですが、全体的に非常にバランスよく仕上げられたと思います。



水彩画ではありませんが…、↓こちらは油彩画の模写。
古典絵画の模写を続けているIさんの、約半年かけた力作も出来上がりました。


受験生が描いた模写をお手本に、
絵具のタッチや重なりなど観察に観察を重ね、
深い奥行きのある空間を見事に描き切る事ができました!


「え塾」の授業では、一人ひとりのレベルに合わせた指導を心掛けております。
これから絵を始めたいと思っている方、見学も随時行っておりますのでお気軽にお越し下さい(秋)。

2013年2月13日水曜日

人物講座初日!

 2013年の短期講座、人物講座が本日から始まっています。
先週は大雪の予報が出ていたため、1日お休みになってしまいとても残念でしたね。
ですが、1回お休みになってしまった分、皆さんとてもこの人物講座を楽しみにしていらしたようで、良い雰囲気で授業が始まりました。


今回のこの講座は定員になりましたので、結構ぎっしりな感じです!



黄ボール紙に油彩で描くという手法にチャレンジしているOさん(画像上)と、色付きの紙にパステルで描いていらっしゃるIさん(画像下)。どちらもここまではいい感じで進めていますので、来週もう1日焦らずに、画面をよく見つめつつ進めていきましょうね!

この「人物を描く」という講座では、いつも素材は限定せず、水彩・油彩・デッサン・パステルなどさまざまな素材を使って描いて頂いています。今回もさまざまな素材を試している方がたくさんいらっしゃってとても良い雰囲気で授業が進行しています。

授業では2日にわたって人物を仕上げます。完成したらまたブログ上で作品をご紹介させて頂きますのでお楽しみに(秋)!

2013年2月7日木曜日

レギュラーコース絵画クラス授業風景

昨日はすっかり予報が外れてしまいましたね。人物講座の場合、モデルさんの到着が遅れてしまうと授業ができなくなってしまいますので、安全策をとらせていただきました。楽しみにして下さった方すみませんでした。次週よりはりきって授業を行いたいと思います!

さて、今週は久しぶりにレギュラーコースの授業の様子をご紹介したいと思います。
レギュラーコースには幾つか講座がありますが、月・木・金に行っている絵画コースでは、水彩・油彩・デッサンと素材をあまり限定せず、ご自分のやってみたい素材で絵を学んで頂いております。もちろん初心者の方には画材の選び方から使い方、描き方など状況に応じて指導させて頂いています。カリキュラムは、基本は静物モチーフを室内で描いて頂きながら、少しずつ絵の描き方や素材に慣れて頂くという事をベースにしています。一方、描きたいテーマ(風景や古典の研究)などが決まってきた方には、ご相談をしながら課題を決めていただくなど、かなり自由な形で絵を学んで頂いております。

では、どんな絵を授業で描いていらっしゃるのか、今日は木曜の授業の例でご紹介させて頂きましょう。


(作品上:静物画・水彩)この作品を描くEさんはまだえ塾にご入会頂いて半年ほどですが、毎回ご自分で問題意識をきちんと持って描かれるので半年の間に随分成長されました。今回のこの絵はこれまで描かれていたサイズよりも大きめの画面に挑戦されています。輪郭にとらわれ過ぎず、にじみを活かしながら絵具が置けているのがいいですね。色調もきれいです。ここまで気持ちよく描けていますが、難しいのはここからです!


(作品上:静物画・油彩)次は油彩画です。カマイユという技法で、ここまでは絵具を使いながらも単色でデッサン的に描いています。この後、少しずつ固有色を入れていきます。Sさんは現在、古典的なアプローチでの油彩画を勉強されていています。時に模写を織りまぜ、また、模写で勉強した事を別なモチーフで、繰り返し復習するといった感じでここ1年ほど描かれています。確実に理解出来る方法ですが、こういったアプローチをご自身でできる方は実はあまり多くありません。自分にはどんなことが出来て、何が課題となるのか、必要な事が見えていて、そしてそれを継続的に勉強していける姿勢を持ってらっしゃるというのは本当に素晴らしい事です。


(作品上:自由なテーマ・油彩)さまざまなテーマで油彩画を描いてきたIさん。今回は花(バラ)の写真をもとにそれを大きくクローズアップして描いています。クローズアップしている分、花弁の一枚一枚の表情が単調にならないよう注意が必要ですが、微妙に移り変わる色調や絵具の厚みの違いなど、上手く表情が作れていると思います。間もなくフィニッシュでしょうか。

まだまだよい作品が沢山ありますので、少しずつご紹介させて頂きます(秋)。