2013年2月7日木曜日

レギュラーコース絵画クラス授業風景

昨日はすっかり予報が外れてしまいましたね。人物講座の場合、モデルさんの到着が遅れてしまうと授業ができなくなってしまいますので、安全策をとらせていただきました。楽しみにして下さった方すみませんでした。次週よりはりきって授業を行いたいと思います!

さて、今週は久しぶりにレギュラーコースの授業の様子をご紹介したいと思います。
レギュラーコースには幾つか講座がありますが、月・木・金に行っている絵画コースでは、水彩・油彩・デッサンと素材をあまり限定せず、ご自分のやってみたい素材で絵を学んで頂いております。もちろん初心者の方には画材の選び方から使い方、描き方など状況に応じて指導させて頂いています。カリキュラムは、基本は静物モチーフを室内で描いて頂きながら、少しずつ絵の描き方や素材に慣れて頂くという事をベースにしています。一方、描きたいテーマ(風景や古典の研究)などが決まってきた方には、ご相談をしながら課題を決めていただくなど、かなり自由な形で絵を学んで頂いております。

では、どんな絵を授業で描いていらっしゃるのか、今日は木曜の授業の例でご紹介させて頂きましょう。


(作品上:静物画・水彩)この作品を描くEさんはまだえ塾にご入会頂いて半年ほどですが、毎回ご自分で問題意識をきちんと持って描かれるので半年の間に随分成長されました。今回のこの絵はこれまで描かれていたサイズよりも大きめの画面に挑戦されています。輪郭にとらわれ過ぎず、にじみを活かしながら絵具が置けているのがいいですね。色調もきれいです。ここまで気持ちよく描けていますが、難しいのはここからです!


(作品上:静物画・油彩)次は油彩画です。カマイユという技法で、ここまでは絵具を使いながらも単色でデッサン的に描いています。この後、少しずつ固有色を入れていきます。Sさんは現在、古典的なアプローチでの油彩画を勉強されていています。時に模写を織りまぜ、また、模写で勉強した事を別なモチーフで、繰り返し復習するといった感じでここ1年ほど描かれています。確実に理解出来る方法ですが、こういったアプローチをご自身でできる方は実はあまり多くありません。自分にはどんなことが出来て、何が課題となるのか、必要な事が見えていて、そしてそれを継続的に勉強していける姿勢を持ってらっしゃるというのは本当に素晴らしい事です。


(作品上:自由なテーマ・油彩)さまざまなテーマで油彩画を描いてきたIさん。今回は花(バラ)の写真をもとにそれを大きくクローズアップして描いています。クローズアップしている分、花弁の一枚一枚の表情が単調にならないよう注意が必要ですが、微妙に移り変わる色調や絵具の厚みの違いなど、上手く表情が作れていると思います。間もなくフィニッシュでしょうか。

まだまだよい作品が沢山ありますので、少しずつご紹介させて頂きます(秋)。