今期は3回(1回3時間)の授業でした。最終日を迎え、皆さんかなり作品に密度が出てきました。デッサンコースは木炭紙大画用紙。アクリルコースはB3画用紙で描いています。
デッサンコースの生徒さんたちは、細かな表情に振り回されることも少なくなり、大きな関係を意識し画面に向かう持続力が出てきました。
アクリルコースはこれまでの制作キャリアに若干の差があるため、モチーフの難易度に違いを持たせています。そのため、それぞれ取り組み方に微妙に違いはありますが、初日から順調に作品の質を向上させています。
この生徒さんは、初めてのアクリルに挑戦中です。
2010年11月24日水曜日
2010年11月15日月曜日
絵画制作の基礎知識VOL.1
11月のスポット講座「絵画教室の基礎知識」無事終了しました。今回のスポット講座も、たくさんの方が受講して下さり、授業自体も非常に活気のある良い雰囲気となりました!
さて、今回は「名画から学ぶ構図」と副題し、構図の基本的な考え方から応用編へとお話しさせて頂戴いた後、絵画制作に欠く事の出来ない「エスキース」についての考え方をお話ししました。
構図について、授業では具体的に「ダメな構図」についてご説明しましたが、「構図」というのは絵のねらいがあって初めて具体性を帯びてくるところがあります。例えば、人物を描く場合なら、顔の表情を克明に捉えたい場合と、その人物を使って孤独感を表現したい場合では自ずと構図が変わってきます。狙いがあれば「ダメな構図」が「良い構図」になる事だってありえます。ご紹介したモランディの作品などはセオリー通りに考えると非常にきわどい構図ばかりではないでしょうか。構図を単なる入れ方と捉えずに、事前にエスキースを行いながら、イメージや狙いを具体的にしていきながら構図を考えると良いですね。
エスキースについては授業の中でも折に触れてお話しするのですが、なかなかそのイメージが掴みにくいようですので、今回講師Kがなんと、一つのモチーフをもとに50枚を超えるエスキースを作成して持ってきてくれました〜
デッサンから始まり、さまざまな素材・空間を扱ったバリエーションに富んだエスキースが並び、皆さん、とても興味深く作品を眺められていました。かなり多くの、素材の扱いや発想の持ち方など具体的な質問が飛び交いましたね!また、絵画コースの生徒さんであるTさんの作品からもエスキースをお借りし、スライドにてご紹介させて頂きました。
一つのモチーフから複数の作品イメージを展開するK講師のエスキース、モチーフの配置や空間の扱いを微妙に変化させ一つの作品を掘り下げていこうとするTさんのエスキース。エスキースに「こうしなければならない」という決まりやタブーはありません。また、初めからイメージが具体的に見えていてエスキースするものでもありません。手を動かす事で構図や色彩へのイメージ、作品の中で狙いたい内容など具体的になってくると思います。エスキースなら、ひどい失敗しても大丈夫ですし、気軽にやってみたい事を試せますね。
次回絵画制作の基礎知識、エスキースの実践編、みたいな企画が出来たらな〜と考えています。今回の講座について、受講された方の感想やご意見お待ちしています!
2010年11月13日土曜日
デッサンコース・水彩コース土曜クラス合同スケッチ ★江ノ島★
2010年11月3日水曜日
スポット講座予告「絵画制作の基礎知識」
初めての方にとって絵を描く事は何事も難しく、戸惑う事ばかりかと思いますが、ある程度経験を積んで枚数を重ねると、少し余裕が出てきて勉強も次の段階に入ります。「対象を見て描く」という事から、「対象を利用して絵を作る」という事へのステップアップです。この時期には、描く前に完成の絵のイメージをもつ事の大事さを教室の中でも繰り返しアドバイスしていますが、そうは言ってもなかなか簡単にできる事ではありません。「自分が描きたい絵はどんな絵なのか」頭の中だけではイメージするだけではなかなか形になりません。エスキースにより手を動かして、手で考えることにより、イメージは徐々に具体的になってくるのです。その為の具体的な手法と素材の選択について、11月14日のスポット講座「絵画制作の基礎知識」で、実例を用いて解説を行ないます。先月まで絵画コースで実際に皆さんに描いていただいていたひとつのモチーフから、約50枚のエスキースを展開させ、イメージ作りを行なっていったその過程を見ていただこうと考えています。ここではその一部をご紹介します。
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