2014前半のご授業紹介 、最終回です。今回は金曜絵画コースAの授業のご紹介です。
金曜の絵画コースAも、木曜と同じく授業で決められている課題を制作される方と、自由なテーマで制作される方に分かれて授業を行っています。
まずは、決められた課題の静物よりご紹介です。
↑Aさん作品。
今回は、ガラスずくめでやや難易度高し!のモチーフです。今回Aさんは、まず下地の絵肌と色調を全体的に作る事から始め、そのトーンを壊さないように、微妙なトーン違いで描く事を心掛けていらっしゃいました。ガラスの薄い表情が上手く出ていますね!ちょっと手で隠れてしまっているのですが、手前の台の側面の表現などもきれいに作っていらっしゃいました。
↑K先生作。
同じガラスのモチーフで、K先生も制作中!です。今回のようにモチーフにはっきりとした色が無いのは、画面の中で色調を考えて作るのにはとても良いのです。K先生は、このモチーフで透明水彩の混色について色々試されていました。次回混色についてのレクチャーで、この辺りのお話もされるとの事。楽しみです。
今回の授業では、この他にも沢山の方が静物を描いらっしゃったのですが、あまり良い写真が撮れていないので、またの機会にご紹介させて頂きます!
という訳で、続いては自由なテーマで制作されている方の作品からご紹介。
↑Kさん制作中。
Kさんは旅先で撮影されたスナップをもとに制作中です。Kさんは微妙な中間トーンを作るのがお上手で、そうした色調が柔らかく全体を調和させています。濃淡の作り方も上手になってきましたね!Kさん、いつもしっかりデッサンをしてから水彩の制作に入るせいか、絵の具で失敗するという事が少ないです。着々と上達されていますね!
↑Nさん制作中。
油彩で制作中のNさんは、じっくり派。細かいところの手を抜かず、丁寧に描き上げていきます。写真を拡大して頂くと分かりますが、建物の窓の桟など、一本一本とても丁寧に描かれています。色調にしても細部の描写にしてもじっくり練り上げて作っていくので、時間が経てば立つほど味わいのある作品に仕上がっていきます。仕上がりが楽しみですね!
↑Iさん模写制作中。
巨匠、ベラスケスの模写です。Iさん、模写を始めてもう何年になるでしょうか?レオナルド、ゴヤ、カラヴァッジョ、ベラスケスなどなど、数々の古典絵画の模写を続けられています。始めの頃は、手順が全く読めず四苦八苦されていましたけれど(笑)、最近はプロセスが読めるようになっていらっしゃいますし、画面全体のバランスを見る眼が出来てきています。本当は、この7月に終了させたかったというIさんですが、残念!もう一息ですね!
↑Iさん 7月の授業終了時の状態。
瓶の表現がお上手です。人物の表現はもう一息!
↑最後はISさんの作品より。
アイディアウーマンのISさん。模写をやったり、古典の勉強をしたり…とアカデミックに学ぶ一方で、さまざまに自分らしいテーマを考えて、描画の手法やスタイルまでご自身で決めて制作するISさんのフットワークは、とても素晴らしいのです!
今回の作品はご自分の「好きなギタリスト9名」の写真から絵を制作されています。作品は黒の支持体に白1色のみで描かれていて、描写もとても上手いのですが、その白1色、というのがなかなかきれいなんです。これらを9枚組で展示するそうで、展示にもちょっとアイディアがあるそうなので、出来上がりが今から楽しみです。おそらく、この作品は11月末の「え塾展」に出品されるのではないかと思います。乞うご期待!です。
さて、え塾の授業は、7月20日から8月21日までの間、お休みを頂いております。その間、授業の見学などは出来ませんが、資料請求などは随時承っております。え塾の授業に興味のある方は、ぜひお気軽にお問合せ下さい。また、9月より、人物講座やデッサンの超基本講座など、1ヶ月単位で学べる短期での授業も始まりますので、ぜひこちらもご検討下さい。(秋)