2009年12月29日火曜日

紙、キャンバスの活かし方、楽しみ方



新年あけましておめでとうございます。
絵画コース、抽象画コースの講師の北川です。冬のお休み、皆様いかがお過ごしでしょうか。旧年中は絵画教室の会員の皆様には大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。

さて、新年の1月31日に画材の基礎知識vol.2「紙、キャンバスの活かし方、楽しみ方」と題してスポット講座をやることになりました。充実した講座にするために、現在準備を進めているところです。前回は絵具についてのお話をさせて頂き、最後に、紙にいろいろな下地と描画材と表現方法で私が作ってきた見本を見て頂いた訳ですが、今回はその続編として、絵の支えとなる「基底材」「下地」「描画材」との関係についてのお話にする予定です。

基底材とか下地とか言いますと難しい内容に感じるかもしれませんが、要は、絵の下準備の部分でこんな工夫をすると絵はもっと楽しくなりますし、表現の幅が広がります、という内容です。また前回と同様にサンプルを作って持っていく予定ですが、木板や麻布、紙等に様々な下地を施したものをお見せします。その具体的な作制方法などもお話しする予定でいます。それから、持っていると便利なメディウム類下地材などのご紹介。

また、お土産として今回用意しているものは、2つあります。ひとつは小さな紙のサンプルセットです。水彩紙は厚みから表面の凹凸、絵具の吸い込みなど、紙によってかなり違います。自分にあった紙を見つける為にたくさんの紙を片っ端から試せれば良いのですが、現実的にはそれもなかなか難しいでしょう。そこで、画材屋で手に入りやすい水彩紙を7種類セレクトし、試して頂けるようにセットにしました。もうひとつは、時間内に皆さんでパステルを作り、それを持って帰って頂こうと思っています。(上の写真は私が試しに作ったパステルです。講座までにはもう少しかっこいいものを作れるように研究中です)

絵具やパステルなどの描画材、下地等は、一度しっかりした知識を身につけて、実際にご自分で作ってみれば、コツが掴めます。面白くてはまってしまう人もでてくるのではないでしょうか。教室に通われているかなり多くの方が、この楽しみを知らずにというか、ほとんど気にかけずに絵を描かれているのではないかと思います。もちろん画材屋で、張りキャンバスを買って描けば油絵やアクリル画は描けますし、わざわざ自分で手間をかける必要は無いかもしれません。でも、もっとザラッとした感じの絵具のつき方が良いとか、カチッとした硬質な絵肌にしたいとかこだわるとすれば、当然自分である程度作る必要があります。「私ははじめたばかりだからそんな高度なことはとてもとても…」と考えられている方がいらっしゃるかもしれませんが、そういう方にも是非参加をお勧めします。紙やキャンバス、下地の知識は最初から必要ですし、考え方が最初に出来ているとスムーズに勉強も進みます。また、3月の下旬には絵画教室展がありますので、その作品作りに活かせるようにこの講座にどうぞ積極的にご参加下さい。