2009年10月31日土曜日
土曜 デッサンクラス
土曜日の午前、デッサンクラスです。
別館での授業のため日頃とは違ってテーブルを並べています。
この課題は「模写」です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵をみなさん模写しています。
模写って「ただ写せば良いのでは?」「簡単そうだ」
なんて思ったりするかもしれませんが、
大変なんです、意外と。
日頃の見かたの答え合わせをするつもりで
図版からたくさんの情報を見つけ出すような感じ
言葉では簡単ですが・・・
みなさん一生懸命取り組んでいます。
でもコレ、必ず役に立ちますよ。
土曜 水彩画クラス
2009年10月28日水曜日
テーマ「秋」
火曜日のデッサンクラスでは、秋というテーマでデッサンに挑戦しました。みなさん何をどう描けばいいのか迷われたようですが、結果的には予想以上の(?) 秀作がそろいました。
目の前のあるがままの現実を描く(見たまま描く) こともある意味大切なことですが、それだけで果たして絵としての効果を十分に持つのかどうかを見極めることが、とても重要なことです。絵は、単なる現実のコピーなのではなく、それ自体、自立した世界なのですから。
今回の課題では、描き出す前に作品になったときのイメージを持って課題に入れたことが、結果的にただモチーフを写すだけではできない作品を生むことに繋がったのだと思います。
「何を描くか」だけではなく、「どう描くか」ということが大切なんですね。
目の前のあるがままの現実を描く(見たまま描く) こともある意味大切なことですが、それだけで果たして絵としての効果を十分に持つのかどうかを見極めることが、とても重要なことです。絵は、単なる現実のコピーなのではなく、それ自体、自立した世界なのですから。
今回の課題では、描き出す前に作品になったときのイメージを持って課題に入れたことが、結果的にただモチーフを写すだけではできない作品を生むことに繋がったのだと思います。
「何を描くか」だけではなく、「どう描くか」ということが大切なんですね。
2009年10月27日火曜日
日本画第一作!!
日本画クラスが始まって2ヶ月が過ぎようとしています。この2ヶ月間は、実際の制作を進行させながら、日本画の描画材である、胡粉や膠、顔料など、描画材の説明を挟みつつ授業を進行させました。一般的な水彩画や油彩画は、小学校から高校までの授業の中で、描いたり見たりした経験が少なからずあるものなので、皆さん、漠然とでも描いていくイメージはお持ちだと思います。ところが、本格的な日本画は、実際に完成した絵を見た事はあっても、描いている途中経過を目の当たりにするという機会はほとんどないと思います。ですから、初めて日本画の描画材や描くプロセスに触れると、ちょっとした新鮮さを感じます。絵の具は粉末状で、使うごとに膠で溶いていきます。日本画の顔料というのは、油彩や水彩に使われる顔料よりも粒子が粗く、筆で描いていてもその物質感が伝わってきます。この粒子の粗さが、日本画固有の絵肌を作っているのです。一件難しそうですが、授業では描画材のひとつひとつについて少しずつ知識を増やして頂きながら、そして実際に自分の手で扱って頂いて、それを理解して頂いています。
さて記念すべき日本画コース最初の課題です(Iさん作品)。今回はF4号という小さめの画面で、洋梨・カボスをモチーフとして描きました。Iさんは日本画のコースに入られる前まではデッサンコースで学んでいらっしゃいましたので、大まかな印象を捉えるという事までは、比較的早く進められるようでした。まだ日本画特有のすっきりとした絵画空間であるとはいえませんが、時間をかけてじっくりとモチーフを見続け、作品に密度をもたせることが出来ました。日本画の顔料が見せてくれるマチエールが新鮮です。次は画面を少し大きくして、百合の花に挑戦です。
さて記念すべき日本画コース最初の課題です(Iさん作品)。今回はF4号という小さめの画面で、洋梨・カボスをモチーフとして描きました。Iさんは日本画のコースに入られる前まではデッサンコースで学んでいらっしゃいましたので、大まかな印象を捉えるという事までは、比較的早く進められるようでした。まだ日本画特有のすっきりとした絵画空間であるとはいえませんが、時間をかけてじっくりとモチーフを見続け、作品に密度をもたせることが出来ました。日本画の顔料が見せてくれるマチエールが新鮮です。次は画面を少し大きくして、百合の花に挑戦です。
2009年10月17日土曜日
水彩画クラス
2009年10月5日月曜日
「画材の基礎知識 vol.1」補足編
昨日、ハマ美の絵画教室“初”のスポット授業「画材の基礎知識」を行いました。
多数のご参加、ありがとうございます。
普段の授業とは打って変わっての講義形式、いかがでしたでしょうか。
第1回目という事で、今回は絵具の話を中心に講義させて頂きました。
絵具の基本色、絵の具それぞれの性格を決定づける展色材(アクリル・油)等、その絵の具が生まれた頃の表現(作品)のスライドを交え、お話をさせて頂きました。絵の具の基本色に関しては、ちょっと長々と絵の具の由来などお織り交ぜながらご紹介させて頂きました。いかがでしょうか、ご自分の絵の具箱にこの「基本色」何色ありましたか?今回実際にご紹介したのは30色ほど。お話しさせて頂いた中で、今お手持ちのセット絵具が無くなってきたら、少しずつ基本色を買っていきましょうとお伝えしました。でも、リストが30数色もあると、例えば黄色ひとつとってもどれを買うべきか迷いますね。実際に、授業中にも「何を買えば良いのか」というご質問を頂きました。ので・・・さらに絞り込んでみました!
○黄色→イエローオーカー、カドミウムイエロー
○青色→コバルトブルー、セルリアンブルー、ウルトラマリン(透)
○赤色→カドミウムレッド、クリムソンレーキ(透)
○褐色→ローシェンナ、バーントアンバー(透)
○緑色→ビリジャン(透)
○黒色→ピーチブラック
○白色→チタニウムホワイト
透明不透明織り交ぜ12色になりました。((透)は透明色という意味です)
これらは、単色使いはもちろんの事、混色やグレーズ(おつゆがけ)に必要な基本色ですので、この辺りをまず試されると良いですね。
そして、差し色としてここぞ!という時にきれいな色が使いたい!という場合に
バーミリオン(朱赤)、コバルトバイオレットディープ(紫)
こちらは非常に高価な絵の具になります。元々彩度の高いきれいな色ですので、混色は避けた方が良い、というかしたくない色ですね。こちらは作品によってプラスαで良いと思います。その他の色も、いろいろ使い勝手や固有の色身など、それぞれ魅力があり、どれも捨てがたいのですが(中でも黄色のオーレオリンは慣れてきた人には一度は使って頂きたい色です)、実は色数が多ければ多いほど絵は難しくなります。
初心者の方は、色数を押さえて制作した方がバランスがとりやすいでしょう。また、良質な基本色が揃っていれば混色の可能性も広がります。油彩であればきちんと絵の具を練って色を作る、透明水彩であれば画面上で色を重ねるなど、基本色の組み合わせで充分複雑な色味が作れます。失敗する事を恐れずに、ぜひいろいろな使い方をしてみて下さい!なお、顔料の性質上、アクリル絵の具では上記の名前の絵の具がない場合もあります。購入される際にはご相談下さい。
なお、次回のスポット講座「クロッキー教室」に参加される方、「画材の基礎知識」の最後にご紹介したような描画材や紙の下地作りなど、是非試してみて下さいね!
多数のご参加、ありがとうございます。
普段の授業とは打って変わっての講義形式、いかがでしたでしょうか。
第1回目という事で、今回は絵具の話を中心に講義させて頂きました。
絵具の基本色、絵の具それぞれの性格を決定づける展色材(アクリル・油)等、その絵の具が生まれた頃の表現(作品)のスライドを交え、お話をさせて頂きました。絵の具の基本色に関しては、ちょっと長々と絵の具の由来などお織り交ぜながらご紹介させて頂きました。いかがでしょうか、ご自分の絵の具箱にこの「基本色」何色ありましたか?今回実際にご紹介したのは30色ほど。お話しさせて頂いた中で、今お手持ちのセット絵具が無くなってきたら、少しずつ基本色を買っていきましょうとお伝えしました。でも、リストが30数色もあると、例えば黄色ひとつとってもどれを買うべきか迷いますね。実際に、授業中にも「何を買えば良いのか」というご質問を頂きました。ので・・・さらに絞り込んでみました!
○黄色→イエローオーカー、カドミウムイエロー
○青色→コバルトブルー、セルリアンブルー、ウルトラマリン(透)
○赤色→カドミウムレッド、クリムソンレーキ(透)
○褐色→ローシェンナ、バーントアンバー(透)
○緑色→ビリジャン(透)
○黒色→ピーチブラック
○白色→チタニウムホワイト
透明不透明織り交ぜ12色になりました。((透)は透明色という意味です)
これらは、単色使いはもちろんの事、混色やグレーズ(おつゆがけ)に必要な基本色ですので、この辺りをまず試されると良いですね。
そして、差し色としてここぞ!という時にきれいな色が使いたい!という場合に
バーミリオン(朱赤)、コバルトバイオレットディープ(紫)
こちらは非常に高価な絵の具になります。元々彩度の高いきれいな色ですので、混色は避けた方が良い、というかしたくない色ですね。こちらは作品によってプラスαで良いと思います。その他の色も、いろいろ使い勝手や固有の色身など、それぞれ魅力があり、どれも捨てがたいのですが(中でも黄色のオーレオリンは慣れてきた人には一度は使って頂きたい色です)、実は色数が多ければ多いほど絵は難しくなります。
初心者の方は、色数を押さえて制作した方がバランスがとりやすいでしょう。また、良質な基本色が揃っていれば混色の可能性も広がります。油彩であればきちんと絵の具を練って色を作る、透明水彩であれば画面上で色を重ねるなど、基本色の組み合わせで充分複雑な色味が作れます。失敗する事を恐れずに、ぜひいろいろな使い方をしてみて下さい!なお、顔料の性質上、アクリル絵の具では上記の名前の絵の具がない場合もあります。購入される際にはご相談下さい。
なお、次回のスポット講座「クロッキー教室」に参加される方、「画材の基礎知識」の最後にご紹介したような描画材や紙の下地作りなど、是非試してみて下さいね!
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