(模刻作品)
おひさしぶりです
土曜デッサンコースです。
新しく7月から土曜午後にもデッサンコースが開設いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
そして久々の授業紹介。
今回の課題はリンゴの模刻、
つまりリンゴを超リアル!に作りましょう
ということです。
デッサンは基本的に平面なのになぜ立体?と思う方もいらっしゃるでしょう。
ではなぜ?
デッサンでは、「平面の中に三次元空間を見せる」という
普通な様で実はかなり難しいことをしています。
それをするにはかなり意識的に立体をとらえなくてはならないのです。
「ものの「キワ」に近い部分などでは特に注意を払い〜」などで
「『カタチ』がただのカタチではない〜」など。
なかなか言葉からでは実感が難しかったりします。
というわけで、それなら実際に作りながら触って確かめてみよう
ということなのです。
まずはリンゴのデッサン。
この時、リンゴの軸、ハリ、質感、それぞれの見たリンゴをとにかく細密に。
そうしてできたデッサンを見て生徒さん方の感想はなんと
「おいしそう!」などなど。
これは総合的にリンゴそのものに近づいたということが言えます。
そのデッサンで気にしたことをよく思い出しながら紙粘土でいよいよ模刻。
生のリンゴをモチーフにしているため数週間もすれば傷み
しわしわになりますが、ここはデッサンでしっかり見ていた為、
焦ることなく作業は進みます。
そしてキワの部分にまわり込んでいく『カタチ』を実感しながら作り込みます。
みなさんふだんは描くことができない360°の世界を楽しんでいたようです。
そして着色。
アクリル絵の具で自分のリンゴをさらにそのものに近づくべく着色します。
そして完成!
かなりいい出来です、
ここまでくると達成感があったと思います。
デッサンに対しての興味と立体に対しての興味がつながったりしていると
これからのデッサンが面白くなることでしょう。