2016年2月3日水曜日

短期講座の募集始まりました。

昨年は、諸所の事情があり全く開催できなかった短期講座ですが…、今年は皆様からのご要望も受け、しっかりと企画して参りたいと思います。

第一弾は、3月開催の「日本画の基本講座」!
 開催期間 → 3/1,8,15 (火)  9:45a.m.〜12:45p.m. <全3回>

日本画は、岩絵の具や顔彩など日本画独自の画材がありますが、今回のこの講座では「金箔」などに代表される箔を使った作品作りが学べる講座です。画材費込みで、3日間の制作期間で完成させますので、初心者の方でも気軽に受講していただけます。

「金箔」と言えば…障壁画や屏風などでご覧になった事のある方もいらっしゃるかと思います。


楓図壁貼付(右隻)
長谷川等伯筆 1593年頃
紙本金碧 智積院(京都市東山)


圧巻です…^^;

2010年の東京国立博物館でもこちらの作品が公開されていましたので、ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん、ご存じの方も多いと思いますがこの金色の背景、絵の具を塗っているのではありません。正方形の形をした金箔を1枚1枚、丁寧に貼り付けてあるのです。


実際の(写真は銀)は
こんな折り紙のような形ですが、
非常に薄く、画面に綺麗に張り込むには、
コツと慣れが必要です。


箔には金・銀の他に錫・銅・アルミなど様々な種類があり、それぞれに魅力的な色調と質感があります。形状も、折り紙のようなシート状のものもあれば、細い短冊状や小さな四角に切られたものなどがあります。



今回の講座では、この箔の種類や扱い方を学ぶことを中心に、箔の表情を生かした作品作りを行います。箔はただ貼るだけでなく、薬品で加工したりして表情をつけることもできますので、様々にアレンジすることも可能です。ちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、実際に手で絵を描くより箔の表情で面白く絵肌が作れるので、実は初心者の方にも楽しんでいただける講座です!


例えば、


↑鳥の背景、画面の下部分に箔の表情が見えます。
箔を貼った後に描画しているので、
手で描くのとは異なる
面白い表情が出ています。



↑こちらは数種類の箔を使って、
抽象的な表現をされています。
一つの画面で数種類使うと、
それぞれの表情の違いがよく見えますね。


上級者なら、


↑こんな作品を描くこともできますが、
さすがにこれは3日ではできません^^;



講座詳細

 「日本画基本講座」 箔を使った絵作りを学ぶ

  ■期間:3/1,8,15 (火)  9:45a.m.〜12:45p.m. <全3回>
  ■授業料 :11,200円(税込み) (材料費込み)
  ■定員15名:※定員になり次第、締め切りとさせて頂きます。
  ■指導担当講師:安住小百合(え塾日本画コース講師)
  ■お申込方法:受付にて現金でお支払いください。
  ■申込締切:2月26日(金)

本講座へのお申込み・お問い合わせは
 電話:045−316−0677 またはメールでお気軽にお問い合わせください。


次回は3月17日から始まる「写実で描く花」の講座をご紹介させていただきます。
お楽しみに。