2010年8月6日金曜日

予習版!短期講座第3弾「古典技法を学ぶ」:その2

前回は、テンペラ絵具についての性質や今回の講座についての概要をお話ししましたが、今日のブログからは、いよいよ実際の授業の手順についてお話ししていきます。

その前に前回のブログを読まれた方から「予習版ってどういう事?」とご質問がありましたので、お答えしておきますね。一部の方から古典技法をやってみたいというお話を聞いていましたので、であれば「テンペラ」あたりが扱いやすくかつ面白いのではないかという話になったのですが、一部の古典技法ファン以外の方にとっては、「テンペラって何?」「古典技法ってどんなもの?」「どんな授業なの」という感じですよね。受講を考えていらっしゃる方には、予習的にこんな手順でこんな事をやるということをお大まかにイメージして頂きつつ、かつ「テンペラ」や「古典技法」に予備知識が無い方にも具体的に興味を持って頂ければ・・・という思いで記事を書いております。もちろん、きちんとした内容は講座内でじっくりお伝えしていきますので、あくまでも予備知識的に読んで頂ければと思います。ここで理解出来ない部分があっても大丈夫ですよ!

では、実際の授業予習版!始めます!
今回の授業では、いきなり絵具を使って本画を制作するという事はしません。しっかり事前にデッサンし、それを本画にトレースするという手順を踏みます。



この状態で、ある程度出来上がりのイメージをしっかり掴んでおきます。(この部分でデッサンに自信が無い!という方にはもちろん、お手伝いさせて頂きます!)

これを、事前に地塗りを施しておいた画面に、トレーシングペーパーなどを使ってデッサンを鉛筆などで転写します。このサンプルでは、深い緑をジェッソを使って地塗りしています。

ここからいよいよテンペラの出番です!
地塗りを施した画面にテンペラ絵具のホワイトを使って、明るい形を描き起していきます。イメージとしては白い紙に黒い鉛筆で描いていく通常のデッサンの逆をしているような感じで、暗いトーンの中から明るい形を描き起していきます。



描き込まれたパンの細部を見ると、細かい線のタッチで描かれているのがわかると思います。実際に描いて頂くとわかりますが、描いたところがあっという間に乾いていくので、どんどん描き進められます。どんどん描き込んで・・・この状態までテンペラ絵具のホワイトのみで描いていきます。

次回は、いよいよ固有色を置いていきます。

まめ知識:テンペラのみならず、油彩を使った場合であっても、このように描き出しにホワイトの絵具を使ってもののボリュームや空間を掴んでしまうところが古典技法の特長のひとつです。