2010年3月8日月曜日

抽象画コース画集解説授業


抽象画コースで毎回30分から1時間かけて行っている画集解説の今年度の授業は(教室展が近く、制作時間をたくさん取る為に)2月で一段落しました。描くだけでなく、作品を見る眼を養うこと、作家について知ること、表現と社会、時代との関係を知ることを通してより美術を楽しもうということを目的にやって参りました。皆さん、メモを取られたり絵をデジカメで撮られたりして、興味を持って聴いていただけました。9月〜12月は、「画面への接触」をテーマに解説しましたが、1月2月はセザンヌ が1890年代に描いた作品からスタートし、20世紀の初頭の美術の動向(フォーヴィズム、キュビズム、未来派、ダダ)をマティス、ピカソ、カルラ、デュシャンの画集から辿りました。第一次大戦直前、世界が戦争へと突き進む時期に美術も急速なスピードで変化します。また、戦争が終わると美術にも揺り戻しのような変化がありました。それぞれの作家の作品に、具体的にどのような変化が起こったのかを画集から読み解いてきました。4月からはその続編としてシュールレアリズムからスタートしたいと思います。抽象画コースの皆さん、お楽しみに。