2009年2月23日月曜日

抽象画コース授業紹介


まだまだ寒い日が続きます。今回は抽象の北川クラスの授業を紹介します。朝日新聞のマリオンに紹介され、少しずつではありますが見学者もあり、新しく入られた生徒さんもいらっしゃいます。北川クラスでは、毎回画集をお見せして、あまり知られていない画家を紹介して知識を増やしたり、今現在描かれている絵の参考になりそうな画家の作品を解説をしながらお見せするようなことを行っています。今回の授業ではフィリップ・ガストンというアメリカの抽象表現主義の作家の作品紹介と、今回の授業が初参加となるMさんのテキストとして、ベン・ニコルソンというイギリスの作家の画集をアトリエに持ち込みました。ガストンは日本ではあまり一般的には知られていない画家ではないでしょうか。具象表現から抽象表現に移り、さらに具象表現に戻った画家です。ベン・ニコルソンは日本で数年前に展覧会があったこともあり、ご存知の方も多いかもしれません。授業では、Mさんに画集を良く見ていただいて、ニコルソンの色面の形態感や画面の構成感を参考として、こちらで用意した3段階の明るさの紙を切り、コラージュすることによって絵を考えていただきました。次々と作業を進めていく手際の良さで、早速一点出来上がりました。



ご自身で彩色してこられた黄色い紙に、バランス良く紙片を配置することがでました。さらにすぐ2点目が仕上がりました。シンプルですが要素を真ん中に集めた作品になりました。ニコルソンというよりはマティスの切り絵のようです。



Tさんは教室展に向けて、線の実験を繰り返しています。水を含んだ紙に水溶性の色鉛筆などで引かれた線のにじみがなかなかきれいでした。